「ティンプーとチャンガン・ラカン」
〈更新日: 2013年5月13日 〉 ※写真が掲載されている場合は、クリックすると拡大表示されます。
~“祈りの国ブータンへの参拝旅行紀行記” 住職 高山 誓英の記録~
夕方、16世紀に建てられたというラカン(お寺)を訪れた。
チャンガン・ラカンと言いティンプーを守護するお寺だそうだ。又子供の成長に霊験があると信じられている。
時刻は、夕方に差しかかっていたのでお寺では丁度、夕方の勤行中であった。
10人程の僧達が笛、太鼓を鳴らし賑やかに読経している。
私達は、五体投地の礼を尽くしてお寺の中に入った。
そうしたら日本からお坊さんが来たことを読経中の僧達が気付いたようだった。
私達全員を読経している僧達の横並びにして座らせてくれた。
読経が一時中断したのを機に、横に座っていた若い僧達(8歳~17歳)と話をすることが出来た。
「家が貧しくて食べて行けないので寺に預けられている。今、8歳、隣の子は17歳。遊びたい。学校には行かず、ず~っと一生ここで読経と勉強しながら生活する。僧は、結婚はしない」などと話してくれた。
中央に座るラマ僧(10歳位)に、全員が100ヌルタム(日本円で160~180円位)程度をお布施した。
するとラマ僧は、私達の頭の上に大日如来の五智を表す五鈷(ごこ)を授けてくれた。
高萩社長は「何度もブータンに来ているが、こんなことは初めてだ」と感激していた。
また5~6人の西欧人もお寺の中に入って来て、大柄な身体を床に付けて五体投地し深々と合掌礼拝していた。その姿を見た時は、実に感慨深く印象深いものを感じたものだ。
ラカンのお参りが終わった後、夕方しか見学できないティンプー・ゾンを見学してホテルに戻った。
その夜は、ホテルでブータン料理を頂いた。
6~7品の料理がバイキング形式で食べられるようになっている。
胸をわくわくさせてテーブルについた。初めてだったので何でも皿にとって試食してみた。
が、どれを食べても味がない。「何、これ!!」と驚く。
「赤米、キャベツの炒め物、ふかしジャガイモ、ブロッコリーとササギの炒め物、鶏肉の煮物、トウガラシの煮物」食材は悪くないのだが実に不味い。
しかもこれから4日間の3食は、ほぼ同じものを口にすると言う。それを聞いていささかウンザリになった。