令和6年2月3日、当山役員及び檀信徒総会を開催いたしました。
前述致しました通り、羽幌町の急激な過疎化と人口減少により、明治33年以来住民の心の支えとなっております羽幌町成田山真如院本院本堂及び庫裡の維持管理及び寺院経営は困難な状況を迎えつつあります。
明治から大正にかけ、羽幌町はニシン漁や炭鉱の開業などで活気に満ち溢れ、1万3千人の人口がありました。
昭和40年前後には3万人を超えておりましたが、平成元年2万8千人、平成25年前後には1万4千人、平成30年には9千人、令和5年度には6千人、そしてこれから20年後の令和30年前後には3千人にまで減少すると想定されております。当然、当山檀信徒数も激減し現在の1割程度にまで減少すると考えております。
こうなりますと明治33年に開基して大正14年に開設した大本堂は、何度か改築を繰り返して約百二十年以上立ち続けておりますが、今後過疎化と人口減少が顕著に表れる中での檀信徒数だけでは本堂の維持管理、寺院の経営に大変な困難が生じると考えております。
役員会及び総会では、明治以来羽幌町が出来上がった頃からの古い過去世の人々が当山に捧げて戴いた篤い思いが詰まった本堂や寺院を台無しにしてしまうことに、憂いと危惧を持って深刻に捉え、近い将来激減すると見られる当山檀信徒のみでは本堂の維持管理や寺院の経営を行うには無理があるとの見解で一致いたしましたが、未来の檀信徒の皆様に古い過去世の人々の意志を引き継いでいただきたい強い思いから、羽幌院本院本堂から主要資材を札幌分院へ移設・移築することにより、羽幌町本院本堂や寺院を維持する事業を進めていこうと決議いたしました。
- 羽幌町本院本堂の大丸柱、大張柱、欄間、檀信徒名を記載した天井板などを札幌分院に移設して新築し、札幌分院にて永久保存する
- 羽幌院本院本堂は、庫裡広間を改築して安価にて平屋の本堂を新築
これらの事業には、大変大きな事業資金を必要とすることから実現が可能に成るかどうかまだ全く分かりません。
この為、当山羽幌町、札幌市の檀信徒のみならず全国から広く移設及び新築の為の寄付をお願いし、私住職が中心と成って資金作りに邁進しようと言う結論に達しました。
何卒、主旨を御理解いただいた上で以下の銀行口座にご寄付をお願いする所でございます。
〈寄付専用口座〉
稚内信用金庫清田支店 普通)0092264
口座名:成田山真如院 寺院改築及び新築寄付口座